クロスインデックスの通訳・翻訳コーディネーターの雑感
各地域のポルトガル語に対応した添削
[2012/07/17] テープ起こしの聞き手が、在住する国や地域あるいは出身国や地域に配慮しなければならないということは、ポルトガル語のテープ起こしについても常識的なことです。ポルトガル語話者の在住する地域の分布は世界中の極めて広い範囲に亘り、また相互に遠く隔たれていますので、それぞれのポルトガル語の発音やアクセント、ボキャブラリー・イディオムやその用法など相違も大きく、それらの方言対応が必要になる場合が多いことからです。
同じポルトガル語圏でもヨーロッパのポルトガルとブラジルとは大西洋を隔てて北半球と南半球にロケーションが離れており、ポルトガル人が初めて今のブラジルに足跡を印してから500年以上経過していることからも、それ以降の変化が(仮令その後相互に密接な交流があったにせよ)容易に推察することが出来ます。ポルトガル語のテープ起こしに必要な聞き取りの品質の担保には、言語の変遷や多様性をも考慮する必要があるのです。
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